夏、七夕。日本の田舎。ボーイミーツガール。ノスタルジーに満ちた短編ノベルアドベンチャー。「探しものは、夏ですか。」レビュー

探しものは、夏ですか。

探しものは、夏ですか。

夏は感傷的になっちゃうよねえ。

夏を感じる短編ノベルアドベンチャー

「探しものは、夏ですか。」はノスタルジックな夏を描く短編ノベルアドベンチャー。

夏休み、数年ぶりに帰省した田舎町で、主人公は何故かビー玉を探す不思議な女の子と出会う。

「じゃあ、私のお願い……聞いてくれない?」

ちょっぴりほろ苦い、ひと夏のボーイミーツガールな物語。異なる4種類のエンディングを完全無料で遊べる。

探しものは、夏ですか。

不思議な少女の「ビー玉探し」に付き合わされることになる。

タップでストーリーを読み進める、いわゆるビジュアルノベル式のアドベンチャー。

写真を加工した田舎の背景、手書き風のキャラクター、七夕の田舎町。叙情的なBGMやテキストの妙も含め味わい深い。美少女のキャラも立っている。

「探しものは、夏ですか。」の特徴は王道と言える田舎の夏のノスタルジー

探しものは、夏ですか。

こういうストーリー大好きなのは、もう抗えないよな。

数時間で終わるボリュームの中に、日本の夏が詰め込まれた短編。どこにでもあるような、どこにもないような夏を。

美少女の可愛さに依存しない塩梅もまたよい。主人公の葛藤を描写しているほろ苦さに胸を打たれちゃうな。おっさんとして。

感傷的な日本の夏の物語

探しものは、夏ですか。

わかる。田舎の駅前はタクシーなんか待ってないんだよな。

感傷マゾと言う言葉をご存知だろうか。感傷マゾとは「存在しなかった青春への祈り」のことだという。

美少女ゲームのようなノスタルジックな青春を過ごせる人なんてそうそういない。本作もまた、王道とも呼べるほどの少年少女の夏を、モラトリアムの痛みと成長を描いているように思えた。

ゲームの中の眩しい夏は、青春なんかなかった僕らの心に沁み込んでいく。少し立ち絵の数が少ないとかそういうのは野暮なツッコミだ。

ゲームの流れ

探しものは、夏ですか。

幼い頃に通った駄菓子屋。偶然に着替えをのぞいてしまった主人公。

その罪滅ぼし?に、真琴の探し物を手伝うことになる。台詞回しが現代的。

 

探しものは、夏ですか。

時を同じくして、天川町では少女の失踪事件が発生しており、「神隠し」の噂も広まっていた。

噂を耳にした恭平は幼い頃、自分の目の前から少女が一人“消えてしまった“ことを思い出す。

 

探しものは、夏ですか。

バックログなどもあるので安心。基本的にはタップあるのみ。

選択肢までオートで飛ばす設定もあるが、著しくゲームの面白さを損なうので要注意。

 

探しものは、夏ですか。

実写を用いた映像表現がまたノスタルジックだ。

今年の、2020年の夏は、文字通り、どこにもいけなかったからなあ。

 

探しものは、夏ですか。

彼女の探しものは何なのか、町で起きている失踪事件の真相、記憶の少女の行方。

全ての謎が交錯する。ネタバレなし、ヘッドホン装着でよろしくゥ!

「探しものは、夏ですか。」の序盤攻略のコツ

探しものは、夏ですか。

セピア色の記憶の断片を見逃すな。

画面をタップして文章を読み進めるだけなので、ゲームとして難しい作業はほぼなし。

一日のはじまり/終わりに、セピア色になり記憶の断片が描かれるので、ここの描写はきちんと見逃さないようにしていこう。

選択肢の前でセーブをとろう

探しものは、夏ですか。

個人的にはメッセージ速度とSEの音量を調整するといい感じに。

全ルートクリアまでの想定プレイ時間は2〜5時間程度。選択肢の前にセーブをとっておけば難なくすべてのエンディングを観れるだろう。

個人的には音量とメッセージ速度は調整したほうがプレイが楽だったかな。とはいえこれは個人差なのでベストチューニングを探してくんなもし。

Source: 夏、七夕。日本の田舎。ボーイミーツガール。ノスタルジーに満ちた短編ノベルアドベンチャー。「探しものは、夏ですか。」レビュー

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