無限の悪夢を彷徨え。Steamで話題になった、作者の具現化したサイコホラーアドベンチャー「ネバーエンディングナイトメア(Neverending Nightmares)」

Neverending こちらはパジャマ。武器などない。マジで無力。逃げるのみ。

終わらない悪夢を彷徨うサイコホラー

Neverending Nightmares(ネバーエンディングナイトメア)は終わらない悪夢を彷徨うホラーアドベンチャー。
強迫性障害とうつ病を悪化させた製作者の体感した感覚を再現した作品となっている。SteamやPS4、Vita等に移植された名作がついにスマホにも登場した。

精神世界を彷徨いながら、悪夢の正体に迫る

精神疾患の患者が見る世界はここまでなのか。鉛筆画で描かれたモノクロの夢の世界が重苦しい。背景やオブジェクトももよく見ると全部エゲツない。
時折見える鮮やかな鮮血、悲鳴などが、居心地の悪い恐怖感を煽る。好きな人は好き、ダメな人は絶対ダメなやつだ。僕はホラーは全然得意じゃないが…好きだ。

繰り返す悪夢とクリーチャー

ゲームが進むと異形の生物が襲いかかってくる。こちらが丸腰で逃げるしかないため、その恐怖感は想像を超える。
ゾンビ、幽霊、戦争…どれとも違う気持ち悪さが迫り来る。エンディングまでにかかる時間は短めだし、難易度は低めだが、とにかく理不尽。ほんとヤダ。

Neverending Nightmares(ネバーエンディングナイトメア)の特徴は作者の病理を描ききった重苦しい空気感

Neverending 人肉のミンチ…!?もうやめてくれ。ほんとヤダ。
「ゆめにっき」「Mother2」を例にするまでもなく、多くのゲームや映画、創作で悪夢はモチーフにされてきたが、悪夢の理不尽さや陰湿さをここまで丹念に描ききったゲームがあっただろうか。
クリーチャーの造形などには「サイレントヒル」の色濃い影響を感じる。操作性はシンプルすぎるほどでボリュームは少なめだが、物足りないとは思わないし考えさせられるラストだ。

痛みの表現がエゲツない

抜かれた歯、切り裂かれた手首…いちいち痛そうな描写が多い。
バイオハザード7もそうだが、本当に痛そうな描写で目を背けたくなる。グロあり注意。です。

グラフィックも演出も抜群

目覚めても目覚めても抜け出せない悪夢。アイコンの通り流血表現やえげつない描写も多いが、グラフィックやホラー演出のタイミングは本物だ。480円の価値は十分すぎる。安すぎるくらい。

Neverending Nightmares(ネバーエンディングナイトメア)攻略のコツ

怪しいところやアイテム(多くの場合、怪しいオブジェクトがカラーをタッチし、アイテムを入手して悪夢の世界を進んでいこう。
部屋の繋がりは複雑だが、何回も目覚めるたびに少しずつ部屋の造形などが変化していく。実は、後半、とあるルート選択によってエンディングも分岐する

敵を避けて隠れるように進む

喘息持ちの主人公ができることは敵をやり過ごすために隠れたり、走るくらいである。角のほうをタッチして走ってもすぐ息が切れる。
だが走れ。逃げろ。隠れろ。主人公は丸腰。撃退する手段など何もない。迫りくる怪異に対して、クロックタワーよりも無力だ。夢なのに。

エンディングはマルチエンディング!

ネタバレしない範囲で言うと、エンディングの分岐は精神病院を出た後、どこに向かうかで決まる。
最後に、このゲームの真髄を体感したいならヘッドホンかイヤホンの使用をオススメしたい。
そしてもうひとつ。精神状態が安定しているときにプレイして欲しい。結構嫌なところに刺さる。

ゲームの流れ

Neverending
角をタッチすると走る。この動作超重要。
でも走りすぎると疲れる。いい塩梅でダッシュだ。
 
Neverending
妹?らしい少女を刺し殺す悪夢から物語ははじまる。
だが繰り返す悪夢ははじまったばかりだった…。
 
Neverending
複雑な部屋を彷徨い続けていく。
この闇の描写がうまい。ほんと気味が悪い。君が悪い。
 
Neverending
折れた歯。
物語と関係ないところに、窓の外に誰かいたりと嫌な描写が続く。
 
Neverending
何回も悪夢を行き来してるうちに壁の柄もおかしくなってきた。
ロウソクを持ち歩いて暗闇を進もう。
 
Neverending
せっかく暗い部屋に突入したのに死体。
そういや日本語化は完全対応しております。流石です。
 
Neverending
変な敵とか人形とかマジ辛い描写が多いので、頑張れる人だけプレイしよう。
有料なゲームっていうのは大概優良だからね。
Neverending
ちなみにPixivで漫画版も公開されてます。
メニューの「漫画を読む」から行けるよ。

 

Source: 無限の悪夢を彷徨え。Steamで話題になった、作者の具現化したサイコホラーアドベンチャー「ネバーエンディングナイトメア(Neverending Nightmares)」

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